FXのトレードで使っていない人はほとんどいないと言われる、人気を誇るテクニカル指標である「移動平均線」。
そんな移動平均線の本来の使い方を理解されている方が少ないように感じます。
移動平均線のちゃんとした使い方を知らなければ、FX取引において、生き残ることはできないといっても過言ではありません。
ですので、本記事で「移動平均線」を使った勝つためのトレード手法を解説したいと思います。
本記事からしっかり学んで、収益を伸ばしていっていただきたいと思います。
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移動平均線とは
移動平均線とは、終値を何日分か合計して、その間の日数で割った数字を毎日プロットしていき、線でつないだテクニカル指標です。
簡単に言うと、最新のロウソク足から一定期間をさかのぼって平均値をだしたものです。
移動平均線の計算式は下記のとおりです。
例えば、5日分の平均移動線の場合は
(1日目+2日目+3日目+4日目+5日目)÷5
とてもシンプルな計算式ですよね。
ですが、この平均移動線は多くのトレーダーが為替相場を読むために使われているツールなのです。
では、こんな単純な計算式のテクニカル指標で何が分かるのかについて次の章から説明していきます。
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移動平均線で何が分かるの?
移動平均線から2つのFXの取引にとってとても重要なことが分かります。
- トレンドの流れ
- 売買タイミング
「たったの2つかよッ!」と感じた方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、実はFX取引で最も重要なことと言っても過言ではないと考えています。
なぜなら、トレンドの向きや勢いを知ることができれば、“「買い」か「売り」かの判断ができる”からです。
それに加えて、売買タイミングが分かれば、FXトレードにおいて間違いなく重要な”エントリーと決算のある程度の判断”ができてしまうのです。
このことから私がいままでトレードをしてきた経験上、この移動平均線に加えて、MACDといった相場の周期とタイミングを捉えるツールを用いれば、それ以外のツールは必要ないと考えているぐらいの代物だと思っています。
大きな収益を上げているトレーダーの中には「ロウソク足と移動平均線しか使っていない」という方もいらっしゃるぐらい最強ツールでもあるのです。
ボクサーが基礎のジャブを磨くように、FXトレーダーも移動平均線の分析技術をプロになっても磨き続けるのです。
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トレンドの流れ
移動平均線の方向をみれば、一目でどんなトレンドなのかを把握することができます。
上の画像の為替チャートだって、上昇トレンドだとすぐに分かります。
中には、「そんなのロウソク足だけみても分かるわッ!」という方ももちろんいらっしゃると思います。
ですが、小さい「1分足」「5分足」といった小さな分足では、その場の状況しか捉えられていないことがあるのです。
自分が捉えられているロウソク足だけでは、ポジションをとる判断材料として、確実に不足してしまっているのです。
そんな考えでFX取引をしている方で、大きな収益を挙げている方を見たことがありません。
トレンドを読む能力は間違いなく、FX取引で勝ち残っていくために必要不可欠な能力です。
そのトレンドを瞬時に読むために正確なサポートをしてくれる役割を果たしているのが移動平均線だといえます。
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売買タイミング
一般的なトレーダーは「短期」「中期」「長期」の3つの移動平均線を用いてテクニカル分析を行います。
移動平均線は為替相場の変化を把握するためには欠かせないテクニカル指標です。
そんな為替相場の変化を知れる移動平均線だから、移動平均線は重要なシグナルを出してくれるのです。
多くのFXトレーダーから認められている移動平均線のシグナル、つまりポジションをとるタイミングをご紹介していきます。
ゴールデンクロス
上の為替チャートのように「短期」移動平均線が「中期」、「長期」移動平均線を下から上へ抜けることをゴールデンクロスと呼びます。
その際、相場が大きく上昇する傾向にあります。
急激な相場の上昇により、短期が中期・長期の移動平均線を上に突き抜けるのです。
つまり、レンジもしくは下降トレンドから上昇トレンドに転換する兆候ともいえるのです。
ですが、この後説明する「デッドクロス」も同様、ゴールデンクロスができたからといって、長期的には上昇しない、一時的な上昇(下降)に過ぎない「だまし」の可能性も十分にありうるのです。
ですので、移動平均線を見ただけといった、安易な考えで判断しないようにしてください。
デッドクロス
上の為替チャートのように「短期」移動平均線が「中期」、「長期」移動平均線を上から下へ抜けることをデッドクロスと呼びます。
その際、相場が大きく下降する傾向にあります。
急激な相場の下降により、短期が中期・長期の移動平均線を下に突き抜けるのです。
つまり、レンジもしくは上昇トレンドから下降トレンドに転換する兆候ともいえるのです。
ですが、「ゴールデンクロス」でも説明したことも考えられるので、移動平均線だけのシグナルを鵜呑みにしないようにしてください。
パーフェクトオーダー
上の為替チャートのようにトレンドの向きに沿って、「現在値」、移動平均線「短期」「中期」「長期」の3本の移動平均線の方向、傾きが同じになっている状態を「パーフェクトオーダー」と言います。
このパーフェクトオーダーの状態であるということは、トレンドが強いということが分かります。
例えば、上のチャートのような上昇トレンド相場なら、
ロウソク足(現在値)>短期>中期>長期
の順番で並んでいるのがパーフェクトオーダーといえます。
下降トレンドの場合は上昇トレンドと逆の順番に並んでいるのが下降トレンドにおいてのパーフェクトオーダーとなります。
そして、ロウソク足がパーフェクトオーダーの並びを破ったとき、トレンドの終了を意味し、レンジもしくはトレンドの転換になる可能性があると考えられます。
このパーフェクトオーダーは移動平均線のシグナルの中で最も信頼性の高い判断材料だと考えています。
なぜなら、短期・中期・長期それぞれの動向を総合的に見て判断できるからです。
移動平均線の中で、最も信頼できるのが「長期」の移動平均線ですが、この「長期」の動きを待っていたら、絶好なポジションをとるタイミングを逃してしまうことがあります。
ですので、長期の移動平均線の傾きを考慮することで、長期的に見ても上向きだと判断することができます。
そのため、多くのFXトレーダーはロウソク足やMACDだけのシグナルで判断するときよりも、比較的安心してポジションをとることができるといえるのです。
収束
上の為替チャートのようにトレンドが形成される前兆として「短期」「中期」「長期」の3つが収束する傾向があります。
この収束はトレンドが生まれる兆候だともいえます。
トレンドができる前はレンジができることが多いです。
そのレンジが長く続けば、徐々に3つの移動平均線が収束していきます。
そして、抵抗線(または支持線)を超えたとき、一気に相場が変動し、3つの移動平均線が拡散するのです。
それがトレンドの始まりの可能性があるのです。
ですので、レンジが長く続いているなと思ったときは、「トレンドができるぞ」と心構えをしておいてください。
移動平均線を使ったトレードの注意点
多くのプロのトレーダーが移動平均線を用いているという説明をしました。
この説明から「移動平均線のシグナルに従えば、FXで収益が挙げられるぜッ!」と考えている方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、そんな安易な考えはNO!( ゚Д゚)なのです。
移動平均線の使い方を知っただけでFXでの成果が上がるのであれば、誰もがFXで幸せになっていますよ!
その理由は下のチャートを見ていただくとお分かりいただけると思います。
移動平均線の”ゴールデンクロス”と”デッドクロス”ができているものの、その勢いの方向にトレンドができていません。
それどころか一定の値で反発してレンジになってしまっています。
これでは、エントリーをしたとしてもすぐに決算するハメになるか、損失を被ることになりかねません。
このように、移動平均線をあてにしすぎると、ダマシに踊らされてメチャクチャなトレードになってしまい、思うように収益が挙げられない状態になってしまうのです。
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移動平均線のダマシ対策ってあるの?
きっとここまで読まれた方は、「多くのトレーダーがよく使っているらしいけど移動平均線にダマシが多いことから、本当に役に立つの?」と疑問に思われている方も多いかと思います。
ですが、安心してください(/・ω・)/
移動平均線も経験を積めば、必ずあなたのFXトレードのお役に立てるはず!
そこで、移動平均線を使いこなすために意識することの説明をしたいと思います。
集団心理を重視する
移動平均線はゴールデンクロスなどのシグナルでエントリーや決算タイミングを教えてくれるモノだと説明しました。
確かにチャートを見てみるとゴールデンクロスをしていれば、私の経験上でも上昇トレンドが生まれやすい傾向にあると感じています。
ですが、これはとても当たり前なことで、私的には建前上で説明したに過ぎません。
なぜ当たり前かというと基本的にトレンドが生まれる理由として、トレーダーの「上に上がりそうだな」などの期待値が高まったときなどにトレンドが生まれると推測できます。
それも偶然、買い(または売り)に入れた人が増えた時に相場に勢いがつき、そんな期待感を持たれると考えられます。
その結果、勢いよく相場が動くことから現在値がどちらかの方向に突き抜け、ゴールデンクロスなどのシグナルになっていたりするんですよね。
このことから考えると、移動平均線のシグナルは相場が動きがきっかけでできるのではなく、集団心理が働いた結果、相場が動いて移動平均線のシグナルができるといえるかと思います。
そのため、移動平均線をあてにするのではなく、集団心理を意識しながら経験を積んでいくようにしてください。
そうすると、どこでエントリーもしくは決算すれば良いのかが自分で考えて決断することができるようになると思います。
「パーフェクトオーダー」と「収束」だけ見る
上記ではゴールデンクロスなどの移動平均線のシグナルをあてにせず、FX相場にいるトレーダーたちの集団心理を考えるべきだと説明しました。
ですが、それはあくまでも”ゴールデンクロス”と”デッドクロス”などのよく言われる「現在値が中期線を越えたらエントリーだよ」といった、何の理論もないそれっぽいだけで言われているモノだけです。
そのため、私は基本的に「ゴールデンクロスをしたからエントリーしよう!」なんていう曖昧な合図に頼ることはしません。
では、移動平均線をどのように使うかですが、私は”相場の向き”と”大きさ”を確認するだけにしています。
全ての移動平均線が同じ向きになり始めたら、「これは長期的なトレードになるそうだぞッ!」といったシンプルな使い方をしているだけです。
ですが、移動平均線の計算式を確認してみても、私の使い方以外に活用方法が理解できなかったりします。
だって、移動平均線って、ただ過去のローソク足の平均を出しているだけですからね(´・ω・`)
なので、相場の向きや大きさ以外に使い道はないと思うので、ゴールデンクロスなどは鵜吞みにしないほうが良いですよ!
そのため、向きを表した移動平均線のシグナル”パーフェクトオーダー”と、相場変動が小さくなりどっちつかずで上昇下降どちらともに可能性がある状態といった大きさを表す”収束”は使い方としては正しいと考えています。
ちなみに私の『トレード日記』では、よく「ゴールデンクロスができたので~」と表現することがあります。
それはただ言葉として「現在値が移動平均線の長期線を抜けたので」といった表現が面倒なので使っているだけだったりします。
ですので、「この運営者、書いてること矛盾してんじゃねぇ~かよ!」といった印象を与えてしまったら、紛らわしくて申し訳ありません。
実際のチャートでトレード手法を解説
上の相場は
①「短期・中期・長期の移動平均線が纏まっている」
→②「下降方向にパーフェクトオーダーが成立」
→③「短期の移動平均線の上昇方向に傾く」
というチャートになっています。
こういった相場でのトレードの仕方を簡単に説明すると、下の3ステップです。
①過去に遡り、印象的な値ができていないかの確認を行いながら、いつでも相場変動に乗れるようにエントリーの準備をする。
②相場が動いてポジションを作ったら、このパーフェクトオーダーの形が保たれ続けている間はポジションを保有したままにする。
③短期の移動平均線がトレンドの流れを崩したら決算を行う。
とてもシンプルで多くのトレーダーが取り入れている手法です。
基本的には移動平均線のほかにローソク足の分析やMACDのシグナルといった相場を読むテクニックと一緒に活用することがほとんどだと思います。
FX初心者はまず移動平均線をマスターすべき
FX初心者の方で「トレードがうまくなりたいけど何からして良いかわからない」という方はまずは移動平均線を使いこなせるようにしましょう。
たまに初心者の方で、いろんなツールを表示して画面が見づらくなっていたり、何を信用していいか分からないから、とりあえず自分の直感と似たシグナルを出した気分で考慮するツールをコロコロ変えるといったテキトウなトレードになってしまっている方もいらっしゃいます。
これではいつまで経っても収益を挙げるコツすら掴むことができないでズルズル損失を出してしまうことになりかねません。
そのため、まずは1つずつ使いこなせるようにしていき、その初めのツールとして移動平均線から始めてみると良いかと思います。
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